yarimasu-1 (3)


1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/07(月)06:55:12 ID:CX0
前スレ 

野獣「今日は客が少ないな。まあ、いつも繁忙してちゃ身が
  持たないしこういう日があっても良いか」
カランカラン
バイト「お早うございます・・・」
野獣「お早う」キリッ
バイト「・・・・・・」
野獣「?」



2: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)07:04:57 ID:CX0
野獣「なんか元気がないなあ?嫌なことでもあった
  の?」(疑問)
バイト「!あ、ああいえ、なんでもないんですよ!
   本当に、少し体調が悪いだけで!」アハハ・・・
野獣「そ、そう・・・体調が悪いのは気がかりだよ
  なあ?(自問)
  今日はゆっくり休んでてよ。この天気だと
  大して来客もないだろうし」
バイト「・・・そうさせていただきます。すいません
   ・・・」ニコ・・・




野獣(悩みごとがあることくらい、一目瞭然なんだ
  よなあ・・・)

3: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)07:14:46 ID:CX0
野獣(思えばここ2ヶ月、どこか様子が変なんだよな
  あ。
  以前と比べても明らかに接客ミスが増えてるし
  ・・・こないだなんてピクルスを114514本
  発注しようとしてたな。まあ寸前で俺が気づい
  て止めたから何とか惨事は避けられたものの 
  ・・・)

4: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)07:30:59 ID:CX0
野獣(閉店後のレクチャータイムもどこかうわの
  空。相変わらず目は輝いていて好感はもてる
  んだけど集中力も著しく低下してるようだし
  、ここらで一回ちゃんと相談に乗ってやらない
  といけませんねコレは・・・)
野獣(色々気負いすぎてるところもあるかな―。
  ファストフード店を経営したいと言っては
  くれてるけど,波に乗るまでは売上も不安定
  だし、大手チェーン店との競争はなかなか
  厳しいところもあるからなあ。
  まだまだそこまで考えるには早すぎるんだよ
  なあ・・・もっと気楽に構えてホラ)



野獣(ん?そういえば、時たま携帯を確認しては
  暗い顔をしている所を何度か見かけたな。
  俺みたいにネットで嫌がらせされてる訳でも
  ないだろうし、そこも含めて早めに面談して 
  おかなければ。
  なんなら今日にでも。)

5: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)07:41:16 ID:CX0
Pm 8:58:5
常連客「そろそろ帰るかな。今日も美味かったよ
   。」
野獣「ありがとナス!いまお会計しますよ―」
常連客「おっ、店長自らとは珍しい。」ハハハ
野獣「また来てくれよな~頼むよ~」(タメ口)
パタン
野獣「ふう。さて・・・・・


  バイト君。ちょっと話があるんだ」
バイト「えっ・・・」

8: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)08:03:22 ID:CX0
野獣「正直に答えてくれ。バイト君は今、なにか
  心配事があってそれが気が気でない。
  そうだろ?」
バイト「・・・」
野獣「黙ってたって分かるんだよなあ。最近、笑い
  顔もどこかひきつってて不自然だし、あえて
  俺には頼るまいとする振るまいもこの頃確認
  できるし、いろいろ溜め込みすぎてるところ
  あるんじゃないか?」
バイト「・・・」
野獣「まさか、人知れず借金でも抱えてて、取り立て
  に怯えながら生活してるとか!(邪推)
  俺だって借金に追われてた時代もあった。
  だけど今は違う!ちょっとくらいなら蓄えも 
  あるし融通もできる!
  柄の悪い輩が来たら俺がおいはらってやります
  よ!これでも昔は空手をやってたんだぜ!」
バイト「・・・フフ」

10: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)08:14:44 ID:CX0
バイト「店長には隠し事できませんね」
野獣「おっ、話してくれる気になったか」(安堵)
バイト「どこから話せばいいのか・・・店長には大分
   長いこと黙っていましたから。」
野獣「幾らでも聞くからゆっくり話してくれよな」
バイト「・・・数ヵ月前?に、店長にも話したじゃない
   ですか。私が高校時代に一人の男子と付き合
   ってたって」
野獣「そうですねぇ」
バイト「その彼から最近、嫌がらせを受けてて・・・」
野獣「ファッ!?」

11: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)08:23:50 ID:CX0
バイト「もともと彼への恋愛感情なんてなかったん
   です。だけども高校2年の頃、彼から急に
   告白されちゃって。
   困惑したけど別に好きな男子なんて一人も
   いなかったし、余りに強引な押しに私もつい
   ・・・」
野獣「・・・彼と付き合うことに決めたんだね・・・」
バイト「・・・」

12: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)08:32:30 ID:CX0
バイト「もともと教師からの評判もよく、成績も
   いい人だったから、誠実な人間なんだろう 
   なとは思ってました。
   だけど、そんな彼と付き合いだしてから、
   何回も女友達から忠告を受けるようになった
   んです
   "悪いことは言わない アイツとは付き合う
   な"って・・・・」
野獣「うん?別に聞いてて悪い要素はないように感じ
  るんだけどなあ」
バイト「私も疑問でした。なんでこんなに裏での
   評判が悪いんだろうって

13: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)08:48:24 ID:CX0
バイト「その理由は付き合いだしてからすぐに分かり
   ました。
   彼は極端に陰湿な人間だったんです。
   何か自分に気に入らないことがあるとすぐ
   弱いものイジメに走る。
   自分より部活動での成績がいい生徒には
   裏で交流している不良仲間と結託して
   執拗な嫌がらせをする。
   気になった女子には猛烈アタックを仕掛ける
   んだけど、女の子にその気がないとわかるや
   否や一転して中傷等の追い込みをかける。
   男女問わず不登校に追い込まれた生徒の数は
   数知れずだそうで・・・」
野獣「人間の屑がこの野郎・・・普通そういうのって
  退学処分にならないんですかねぇ・・・」
バイト「そこがまた狡猾で、いざ問題が表面化する
   たびに、政界の第一人者である父親に頼んで
   事件を揉み消してきたそうなんです。
   もはや教師にとっても歯止めがきかない存在
   だったんですよ」
野獣「あ、頭に来ますよ・・・」プルプル

14: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)09:14:51 ID:CX0
バイト「そんな彼と付き合うのも心苦しくて、ある日
   勇気を振り絞って言ったんです。
   "もう貴方とは付き合えない。周囲の人間
   に危害を加えるのもこれきりにして"と・・・」
野獣「・・・それで?」
バイト「彼は暫く固まっていました。何ヵ月も付き合
   った女の子は私が初めてだったそうで、少な
   からずショックはあったんだと思います。
   だけどその後、確かに私に言ってくれたんで
   す。
   "わかった。もう人は傷つけないよ"と。」
野獣(意外と素直な態度だけど・・・)ゴクリ
バイト「それからの彼は少なくとも弱いものイジメ
   やズルをすることはなくなり、だんだん異性
   からの評判も良くなってきた・・・ように思われ
   ました。私の言葉はちゃんと届いていたん
   だなと、ちょっと嬉しく思いました。」
野獣「ふむ」
バイト「しかし、次第に彼は学校に顔を出さなくなり
   、やがて噂一つも聞かないような状態に
   なったんです。」
野獣(?)
バイト「そして高校三年生の文化祭の日に、とうと 
   う事件が起こったんです。」
野獣「事件・・・」

15: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)09:47:26 ID:CX0
バイト「その日私は女友達と一緒に学祭ライブを
   見に行ったんです。体育館でのライブだった
   んですが大盛況で、いよいよ盛り上がりも 
   ピーク、ってところで観客席後列から悲鳴
   が聞こえだしたんです。
   見ればそこには、フードを被った男が包丁を
   振り回しながら辺りの生徒を無差別に切りつ
   けていたんです。」
野獣「クゥーン」
バイト「すぐに周りにいた体育教師に取り押さえられ
   事なきを得たものの、私の名前を連呼しなが
   ら無関係の女子に襲いかかる姿をみて、
   私は恐怖におののきました。」
野獣「そ、その男はまさか」
バイト「・・・幸い彼は軽い社会的制裁を受けただけで
   済んだのですが、退学を免れられる筈もなく
   、やがて家族共々地元から姿を消しました。」
野獣「・・・
バイト「やがて私は地元を離れ東京でフリーター
   として働くことになり、彼のこともすっかり
   思い出さなくなりました。ここでの日々は
   とても充実していて、時間のたつのもあっと
   言う間で・・・」
バイト「しかしつい2ヶ月前、アパート近くのショッ
   ピング街で、ばったり彼と再会したんです。
   思わず目を疑いました。あまりの彼の変貌
   ぶりに声が出ませんでした。刺青を入れた
   その男は私に"まだお前のことは諦めてない"
   と囁いたんです。」
野獣「・・・」ググ・・・

16: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)10:08:04 ID:CX0
バイト「恐らくは無理やり私の女友達から私の
   現住所を聞き出してここまでやって来たん
   でしょうね・・・・
   今の彼はとにかく目的のためなら手段を選ば
   ない人間です・・・
   私が彼のモノにならないうちは平然と嫌がら
   せを続けるつもりらしく、この間は仲間を
   引き連れて私の別のバイト先に押し掛けて
   来たんですよ。 
   だからいろんなバイトを辞めざるを得なく
   なって、今じゃここでしか働けないんです。」
野獣「・・・」(憤怒)

17: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)10:30:52 ID:CX0
バイト「私・・・ここでのバイトだけはどうしても
   続けてたいんです・・・なるべく人の目に
   触れないようにして毎朝ここに来てるん
   です。帰りはすっかり暗くなった所を狙っ
   て帰宅してて、周りの知人にも口
ガシャアーーーン!

19: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)10:41:35 ID:CX0
バイト「!!!!!!」ビクッ
野獣「な、なんだ!?」ガタッ タタタ・・・
ザァーー・・・・ブロロロロ・・・・

野獣「・・・ガラスが派手に割られたな・・・これは・・・
  置き手紙か?」スッ
バイト「あっ、ああ・・・・そんな・・・・」
野獣("覚えておけ"か)
バイト「うっ・・・・うう・・・わあああ・・・・・ッ」ガクッ
ザァーー・・・・
野獣(こちらのセリフだ)
バイト「あっくん・・・・っ もうやめてよ・・・」グスッ


ザァーー・・・・ゴロゴロゴロ・・・



第五幕 悲劇の前兆 完
第六幕へ続く

22: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)12:55:50 ID:CX0
第六幕 巨悪との邂逅
遠野アパート
遠野「あー全くやってられないっすよ~」ヒック
Mur「おっ待てい。流石にさっきから飲み過ぎゾ」
Kmr「まあまあ先輩。遠野君の気持ちも分かります
  よ。受かると確信してたオーディションで
  一次落ちは流石に凹みますよ。」
Mur 「あっ そっかあ(納得)
  まあ次があるから切り替えて行こうゾ。」
遠野「全くプロの力量がわからないとは見る目ない
  よなあ」ブツブツ
野獣「・・・」

23: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)13:04:49 ID:CX0
Kmr「・・・さっきから田所先輩一言も喋りませんね。
  "その問題"は一先ず置いときましょうよ」
野獣「・・・そんなに悠長にしてられないんだよなあ。」
Mur「なあ野獣」
野獣「なんすかmur」
Mur「そのバイトに手を出してるクソガキの件なん
  だが、うだうだ考えるよりも先に警察に通報
  すればそれで問題解決なんじゃないのかゾ?
  相手の行動は明らかに犯罪だゾ」(知将)
野獣「それができれば苦労はしないんだよなあ。
  そのあっくんて奴がちょっと厄介なんですよ。」

24: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)13:22:31 ID:CX0
野獣「まずコイツ、粗暴そうに見えてなかなかの
  キレ者なんですよ。
  以前からバイトの子のスマホに無言電話や
  暗号めいた脅迫文を寄越してるそうなんだけ
  ど、機関に特定を持ち込んでも何故か誰も
  契約してない携帯しか浮かび揚がらないんです
  よね。
  電機店に置いてあるサンプル?みたいなヤツを
  色々いじくって利用してる可能性が高いとは
  言われたけど、どうも複数台所持してるっぽ
  くてなかなか事情が複雑なんですよ。
  そもそもどういう経路で手に入れたのかも謎
  だし・・・・頭が痛くなって来ますよ。」
Mur「お、おう」

25: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)13:32:41 ID:CX0
Kmr「ならこないだのタドコロバーガー?での襲撃
  はどうなんですか。指紋やら足跡やらは見つか
  りそうなものだけど」
野獣「いや全然。これも色々警察に調べてもらった
  けど。どうやら手にはゴム手袋をはめた上で 
  器物破損、足跡はそもそも周囲10メートルに
  一つもついてなかったそうだ。
  バイクの車輪跡ならあったけどそれもどうやら
  盗品のソレだし・・」
Kmr「地味にライドテクニック高いですね・・・」

26: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)13:49:42 ID:CX0
野獣「さらにこれは被害にあってるバイト君から
  直接聞いた話なんだけど、そうやらそのガキ
  ヤクザとも繋がりがあるらしいんだよなあ。
  俺の店が襲撃をうけてから直ぐに警察に連絡し
  たことを向こうも察知してるらしくて、それ
  から逆に粘着が酷くなった。
  "今度警察に通報したらお前の親族友人にも危
  害を加える"なんてメールが来てからは迂闊に
  身動きも取れなくなった。
  まあそもそも警察にまた通報したところで
  ヤクザ絡みの案件だと向こうもまともに対処
  してくれないだろうし意味ないんだけどな。」
Kmr「」(唖然)

28: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)14:03:14 ID:CX0
Mur「じゃあ何か、これはもしかして・・・」
Kmr「・・・まあ、お手上げでしょうね。外堀を埋める
  のが幾らなんでも上手すぎるんですよ。
  狡猾な人間と言うのは本当のようですね・・・」
野獣「・・・いや、実は






  一つだけ解決策があるんだ。」

29: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)14:24:07 ID:CX0
Mur・kmr「!!!」
野獣「ただ・・・・」
Mur・kmr「?」
野獣「この策を行動に移すのには少し準備がいる。
  その上、行動に伴うリスクがでかすぎる。
  こちらが無傷で済む可能性は多く見積もって
  8.10%位か・・・」ブツブツ
Kmr「そ、そんなものがあるんなら早く教えて下さい
  よ!」
野獣「ああ、今から話すよ。この策は二人の協力
  あってこそだからな」

野獣「--------------------」
Mur・kmr 「・・・・・・・・・・」
  

31: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)15:43:29 ID:CX0
Mur「----成る程。そういう策か。野獣もなかな
  か作戦立てるの上手いじゃん。」(賞賛)
Kmr「・・・本当にやるんですか?危険すぎます。
  余りにも捨て身の策なので正直賛同しかねま
  す。もうちょっと考慮してみても良いのでは。」
野獣「いや、色々考えた上でたどり着いた唯一の
  活路がこれなんだ。
  頼む。今回は黙って協力してくれ。
  事態は一刻を争うんだ。」

Mur「・・・分かったゾ。それがお前なりに導き出した
  最善策だと言うのなら、おれはそれに従うだけ
  だゾ」
野獣「mur先輩・・・」
Mur「後輩に寄り添いサポートするのが先輩の役目
  ゾ。当たり前だよなあ?」
Kmr「・・・危ない橋を渡るのは今回だけですよ」
野獣「kmr・・・」
遠野「zzz・・・」スヤスヤ
野獣「皆、ありがとう・・・(感動)
  また計画が固まり次第、連絡入れるから・・・」
遠野「あぁ~よく寝た」爽快スマイル

32: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)16:38:11 ID:CX0
その日の夜
野獣「さて、店に帰ってより綿密に策を・・・」

タドコロバーガー着

野獣「・・・ん?店の前に誰かいる・・・あのシルエットは
  もしや・・・!」
???「あっ、店長!」
野獣「やっぱりバイト君じゃないか(焦り)
  い、今すぐに鍵開けるから早く店に入って
  店に入ってホラ!」ガチャリ
バイト「は、はい!すいません」

33: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)16:47:13 ID:CX0
店内休憩室
野獣「ふぅ・・・さて、と・・・
  なんでまた今日はこんな真夜中に店まで?」
バイト「いやーアパートで一人は少し心寂しくて
   ・・・」ハハ
野獣「そ・そう・・・ついさっき来た所か」
バイト「はい。タイミングよく店長が帰ってきて
   くれて助かりましたよ」ホッ
野獣「あの過激派共に見つからなくて良かったです
  よ~ゆっくりくつろいでくれよな~」
バイト「ではお言葉に甘えて」フフ

34: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)17:12:02 ID:CX0
野獣「・・・バイト君。大切な話があるんだ。
  この間からの嫌がらせの件についてだけど、
  どうやらやりようによっては無事に解決しそう
  なんだ。」
バイト「・・・本当ですか?」
野獣「ああ。勿論だとも。ただその為には備えが
  いる。もしかしたらバイト君が直接彼と会って
  会話しなくちゃならない必要性に駆られる
  可能性だってゼロじゃない。」
バイト「・・・・!」ゾクッ
野獣「安心してくれ。君は俺が何としてでも守る
  から。これからより策を煮詰めるつもりなんだ
  。大丈夫、奴に君は指一本触れさせないから、
  だからもう2ヶ月待っててくれるか?」 
バイト「まるで少女漫画のヒーローみたいだあ・・・」
   (直喩)
野獣「・・・フッ」
アッハッハッハ

35: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)17:25:36 ID:CX0
バイト「あー面白い。勿論私は待ちますよ!
   カメラがいくつも設置されてるうちのアパー
   トには流石のあっくんでもなかなか来ません
   し、暫く自宅勉強してればいい話ですからね
   。」
野獣「お、おう それは良かった」(それでもたまに
  は来るのか・・・)
バイト「でも、この店にもちょくちょく顔を出し
   ますね。一人は退屈ですし」
野獣「い、いいよ来いよ!作戦会議もしなくちゃな
  らないからな!」
バイト「確かに!」
アッハッハッハ 

36: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)17:39:44 ID:CX0
野獣先輩「でも・・・正直、策を固めるにも不確定要素
    が多すぎてなかなかうまくまとまらないん
    だよなあ。
    恐らく2ヶ月間ギリギリまで練っては直し
    練っては直し、だろうし・・・
    店はその間閉店だな。仕方がない。」
バイト「すいません、ご迷惑をおかけして。」
野獣「いいってことよ。そもそもそんなのなんら
  迷惑じゃないし。ああそう、ただ一つだけ
  頼みがある」
バイト「?」
野獣「そのあっくんとやらから今でもスマホに連絡
  は来るんだろ?
  文を見るのも不快だろうけど暫く堪えてくれな
  いか?できれば、出来るだけ彼に柔らかい態度
  で接してくれれば助かるんだけど・・・」
バイト「?それくらいなら別に構いませんけど・・・」

38: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)17:55:13 ID:CX0
野獣「そうか、良かった(安堵)
  2か月後にはまたウチで君と修行できるよう
  努力するわ。
  いつか自分の店をもつ、その夢は変わっていな
  いんだろ?どうか自分を見失わないでくれよ
  な~頼むよ~」
バイト「当然です!いつか私は、家族皆で楽しく
   過ごせるファストフード店を開くんです。
   幼い頃父さんと行ったマ○クの思い出は
   今でも色褪せません・・・」
野獣「あぁ~いいねぇ。美しい志だぁ・・・。どうかな、
  今日は暫く雑談でもしてゆっくり過ごそうぜ?」
バイト「はい!実はまだまだ店長には聞きたいこと
   が沢山あって・・・」
ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・ワハハハハ・・・

39: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)18:04:03 ID:CX0
それから、野獣と少女は心行くまで語り合った。
些細な日常での出来事や、今までで印象的だった
体験など、話のタネが尽きることはけしてなかった。
現実での抜き差しならない脅威も、二人が会話をしている間はあたかも消滅したかのように、二人の頭の中での存在感を自ら霞ませるのであった・・・

41: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)18:23:27 ID:CX0
2ヶ月後


野獣「・・・いよいよ今日か」
バイト「・・・はい」
野獣「・・・いい天気だよなあ?もうすっかり初夏じゃ
  ないか。こんな日に外に出たら気分良いだろう
  なあ」
バイト「フフッ そうですね」
野獣「俺も昔はよく外でトレーニングしてたもんだ
  よ。喉乾いてんのに水一滴飲ませてくれないん
  だぜ?酷くないか?」
バイト「今じゃ考えられませんね」
野獣「まあそのお陰で今のマッスルボディーが在る
  んだけどな。師範には感謝しといてやるか、 
  しょうがねぇなあ?」
バイト「弟子の鑑ですね」ハハ
野獣「・・・彼は確かに今日来るの?」
バイト「ええそうですよ。さっき何回も確認してた
   じゃないですか」フフ
野獣「あ、そ、そうか・・・そうだな・・はは・・・」
バイト「・・・さて、と。そろそろ行ってきますね。
   あんまり遅いと約束に遅れるし」
野獣「そう・・・行ってらっしゃい。」
バイト「はい・・・」

野獣「・・・バイト君!!」
バイト「はい?」






42: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)18:25:27 ID:CX0





野獣「本当に、本当にごめん・・・」
バイト「・・・別に店長は何も悪くないじゃないですか」
   クス
パタン
カランカラン・・・


第六幕 完
第七幕へ続く

46: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)21:12:40 ID:CX0
第七幕 特徴の多い男


ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・

ワーワー アッハハハハハ・・・
チリンチリン ブロロロロン・・・



カラン・・・コロン・・・カラン・・・コロン・・・

48: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)21:17:42 ID:CX0
???「・・・ふーー・・・」
カラン・・・コロン・・・カラン・・・コロン・・・

???「気分が、いいなあ。凄く・・・朗らかな気分だ」
フンフーン
カラン・・・コロン・・・カラン・・・コロン・・・

???「本当に、生きてるだけで丸儲け、か・・・」
カラン・・・コロン・・・


ガキ「ウッウッ」グス

49: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)21:22:26 ID:CX0
???「・・・」ピタッ
ガキ「うっうっ・・・」ズビ
???「・・・」
ガキ「うっう・・・うわあーーーっ・・・ヒグッ・・・マァァァ
  ァァァァン・・・グスッ」ボロボロ
???「・・・」




???「なあ、なんで泣いてるんだよ」

50: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)21:28:18 ID:CX0
ガキ「グスッ・・・え?」キョトン
???「泣いてるだけじゃわかんねーだろ?一体何が
  原因で泣いてるんだよ?母ちゃんとでもはぐ
  れたのか?」
ガキ「・・・カード」
???「ん?」
ガキ「カードを落としてす・・・しまったのですが!!」
???「プッ なんだそんなことかよ!」ハハハハ・・・
ガキ「えっ・・・」

52: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)21:37:31 ID:CX0
???「ハハッアハハハ・・・いや悪い悪い、思ってたよりも
  万倍下らないことだったからさ、つい・・・ふふ
  。ああそれでなんだっけ?カードが欲しいんだ
  ったよな?
  ほらよ、カードなら俺のをやるよ。遊○王で
  いいか?ちょっと古いけどなかなか強いぜ?」
ガキ「!!!ほ、本当にいいの?や、や、やったぜ
  !!!!!(エコー)
???「ああ勿論。・・・あ?だけどそれ、大会じゃ
  使えないぜ?友達と遊ぶときだけに使えよな
  。これは忠告だ。」
ガキ「?そうなの?でも分かった!大会には絶対に
  持ってかないよ!ありがとうお兄さん!」
???「どういたしまして。」ニコ
カラン・・・コロン・・・

53: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)21:49:10 ID:CX0
ガキ母「おーい、ここも探してきたけどカードなんて
   なかったよ!手で握ったままあちこち走り
   回るからすぐに無くなるのよ!もうカード
   なんて諦めなさい!」
ガキ「それが、さっきそこで大きなお兄さんから 
  この遊○王カードを貰ったんだ!」(歓喜)
ガキ母「えっ、そうなの!?すごい優しいお兄さん
   だったのねー。そのカードは無くしちゃ
   ダメよ・・・
   ところでなんでこのカードのロゴが韓国語
   なのかしら?安値のカードってこんなの
   ばかりなのかしら・・・?」





???「・・・・・」ヒュウッ
カラン・・・コロン・・・

54: 名無しさん@おーぷん 2018/05/07(月)21:53:44 ID:MRJ
あっくん(団地住み、川沿い住み、隣の家と屋根が繋がっている、家の壁にマルフクの看板、家の近くの道が異様に広い、
最寄駅が信濃町、実家が西ノ宮、実家が焼肉屋、実家が肉屋、実家が靴屋、
親が居ない、親が若い、親が定年、晩御飯17時、箸が金属、冷蔵庫は下の部分が冷凍室、冷蔵庫にシールを貼っている、
苗字に金が突いてる、苗字に星が付いてる、苗字が1文字、苗字がない、
押し入れで植物を育てている、畑を勝手に作ってる、
家の壁に共産党のポスター、家の壁に100万円で世界一周の旅のポスターが貼ってある、
黒人、中国残留孤児の子供、在日、君が代歌わない、祝日に国旗掲揚、毎月靖国に行く、
天理教、創価、イスラム教、カレーに豚肉を入れる、カレーが鶏肉、カレーに肉をいれない、
ゲイ、妹の下着を盗んでいる、モナリザの手に欲情する、
保育園卒、アムウェイに勧誘、風水に凝ってる、
つり目、出っ歯、歯列矯正中、奥歯が全部銀歯、真性包茎、下半身に汗をかかない、足が臭い、
右手がフック船長みたいになってる、左手にサイコガンがついてる、爪が黒い、腕に火傷、
プールはいつも見学、友人のゲームソフト盗み常習犯、遊戯王カード盗んで転売、MTGのパック全部空ける、
カンチョーすると謝る、トイレするときに鍵を閉めない、布団を干さない、食パンに塩をかける、牛乳に砂糖を入れる、シチューをご飯にかける、パチンカス、金遣いが荒い、
車が外車、虫歯出来たことがない、ハンコ注射の痕がない、食パンは8枚切り、目玉焼きにコショウをかける、カルピスが薄い、
兄に用水路に突き落とされて死亡)

55: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)22:11:56 ID:CX0
>>54
感謝

ビュオオオオオ・・・ヒュウウウウウ・・・
バタバタバタバタバタ

バイト「・・・」ソワ・・・

カラン・・・コロン・・・

バイト「!!」

カラン・・・コロン・・・カラン・・・コロン・・・カラン・・・コロン・・・カラン・・・コロン・・・カラン・・・


???「なんかここって居心地良いよなあ?草原の中に
  ポツンと佇む大規模ギャラリー。
  開放感があるってのはいいな。古い自分から
  抜け出せたかのような錯覚すら覚えるよ。
  よくこんなところ見つけたな。」

56: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)22:22:32 ID:CX0
バイト「ここが一番私達にとって都合のいい場所だ
   と思ったんだ・・・。
   夏休みシーズン2ヶ月前は基本閉館してて、
   入れても作品なんて一枚も飾られてない。
   盗られるものなんて一つもないから、防犯
   カメラだってほとんどが点いてない。
   あんまり回りの人の目が在るなかじゃ話しに
   くいからここを選んだんだ。
   それはあっくんにだって好都合でしょ。」
あっくん「まあね。周りに人が多いと色々面倒
    だしな。助かるよ。ありがとう!」ニコ
バイト「・・・」

57: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/07(月)23:01:08 ID:CX0
あっくん「それでさ、話したいことってなんだよ?
    "今日は絶対俺に会って直接会話したい"っ
    てこないだ連絡が来たときは本当に嬉しか
    ったぜ。いやー本当に、この頃ずっと避け
    られてて正直気にしてたんだけどまさか
    こうしてゆっくり話してくれる気になった
    とは!ようやく俺も振り向いて貰えたかな
    ?」ニッコリ

バイト「・・・実は今日はどうしても伝えたいことが
   あって来たんだけど・・・。
   真剣な話だからよく聞いて欲しい・・・デス」
   ゴニョ
あっくん「ふむ」ワクワク

62: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)09:50:51 ID:Rlw
バイト「・・・私があっくんと付き合い出した頃、
   私驚いたな-。あっくんは本当に優秀だなっ
   て思ったもん。」
あっくん「ほう」ニコニコ

63: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)11:27:53 ID:Rlw
バイト「勉強の成績もよくて、校内トップだった。
   だけど、私があっくんに驚いたのはそんな
   所じゃない。あっくんさ、ほとんど勉強した
   ことないよね?」
あっくん「え?もしかしてばれてたん?」ハハ
バイト「覚えてないかもしれないけど、これは
   あっくんが私に直接教えてくれたことだから
   ・・・」
あっくん「そうだっけか」
バイト「・・・確かにパッと見はただの腕時計で何
   のヘンテツもない市販品だった。
   だけど、アラームのボタン?だかなんだ
   かを押すと・・・」
あっくん「あぁ。テストの解答が標されてる
    画面に切り替わる。
    テスト前の教員用パソコンには普通試験問
    題と解答のデータが入ってるもんだけど、
    パスワードがかかっててとても覗き見なん
    て出来ないんだよね。
    かといってハッキングなんてしたら跡が
    残るし大変だろ?
    だからさ」
バイト「デスクに置かれてるバックアップ用usbを
   数分だけ借りて自分のパソコンに繋ぐ。
   解答だけ盗み書きした後はすぐに返却
   して、帰ってから腕時計にデータを細工
   する。
   

64: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)11:47:37 ID:Rlw
バイト「"g―s○ockなら少々いかつい見た目でも
   自然だからまずばれない"って自慢してたの
   には衝撃受けちゃった。
   ああ、良い悪いは別にしても、この人は
   頭が本当に良いんだなって・・・」
あっくん「まあ、受験勉強なんてやりたくなかった
    し、適当に推薦受けて進学するつもりだ 
    ったから。
    でも何で急にそんな昔のことを?」
バイト「・・・私、あっくんが社会に出たら凄く活躍
   出来ると思うんだ。
   よくも悪くも普通の人と違うんだよね。
   なんていうか、発想が。」
あっくん「別に俺普通の人間だけど」タハー

65: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)12:43:26 ID:Rlw
バイト「一般会社に勤めたって大分良いとこまで
   昇りつめられると思うし、不正さえしなけ
   れば起業だって出来るかもしれない!
   発想がいいから作家になっても売れると
   思うし、なんだったら料理人にだって、
   手先が器用だから、その・・・!」
あっくん「随分買ってくれるねぇ~!!嬉しいわ~!
    その後に続くのは"更正してください"
    かな?」タハハハ
バイト「だって・・・ヤクザと絡むなんて、良いこと
   だとは思えないし・・・」

69: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)19:10:45 ID:Rlw
あっくん「まあそれは人の捉え方にもよるな。
    確かに世間一般じゃ、良い行いとは言われ
    ないしそう言われる理由もわかるけど、別
    にやっても罪悪感ないやんちゃなら思う
    存分やっちまえばいいんじゃねーの?
    まあこんなこと言ったらユリは悲しむ
    だろうけどな。」
バイト(以下ユリ)「うっ・・・」
あっくん「ああでも、勿論ユリが嫌だって言うんなら
    、俺だって努力するよ!!
    仲間との付き合いはやめねーし、お前の
    言うところの不正だってたまにしちゃう
    かもしれねーけど、表向きはちゃんと
    まともな人間になって見せるよ!!
    "成功者"になるなんてのは簡単なこと
    だ!!どうだ?それなら文句ないだろ?」
ユリ「そんなの・・・私が求めてることじゃない・・・」

70: 名無しさん@おーぷん 2018/05/08(火)19:18:04 ID:Pf6
ホ〇ビなのにユリとは

71: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)19:25:38 ID:Rlw
あっくん「なんだよ欲張りだなー。
    ユリは他人に色々求めすぎなんだよなあ
    ―。もっと他人を寛大に受け止めろよな。
    そんなんだからろくに恋人も作れないん
    だって。」ハハッ
ユリ「私は・・・私は、人を傷つけてまで自分の問題
  点と向き合うことを拒むような人間のことは
  、とてもじゃないけど受け入れられない・・・!
  そ、それに、私が彼氏を作・・・!」
あっくん「ok。分かった。十分だ。」パンパン
  

72: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)19:33:33 ID:Rlw
あっくん「お前が今の俺のことを好きになれない理
    由はよーくわかった。
    こりゃもう一度よりを戻そう、だなんて 
    言っても無駄か。」
ユリ「・・・・・・」ソワ・・・ 
あっくん「ま、確かに俺はあまり人から好かれる
    ような人間じゃないし、その意見も一理
    あるなとは思うよ。」

73: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)20:00:18 ID:Rlw
あっくん「・・・いや、本当に、一対一で話できたこと
    、嬉しく思うぜ。」
ユリ「わ、分かってくれたの・・・?」パァァ・・・
あっくん「んー・・・・・・」ポリポリ
ユリ「?」

74: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)20:09:42 ID:Rlw
あっくん「悪い!もう少しだけ二人きりで話したかっ
    たんだけどなあ。
    ユリの意見も尊重したかったんだけども、
    結局約束守れなかったわ。
    そろそろ来てる頃だな

    おーい、入ってこいよ!!」ニコッ

ゾロゾロゾロ・・・・・・

ユリ「・・・えっ?」
    

75: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)20:41:24 ID:Rlw
あっくん側近「あっくん酷いよ~!
      "俺より遅れてギャラリーへ向かえ
      道中決して俺に近づきすぎるな"
      なんてよお?
      冷たいよな!」ニヤニヤ
あっくん側近2「大胆なようで慎重なのがいつもの
       あっくんだろーが」ヒヒ
あっくん「いや悪いな!一緒に行動するとユリの
    こと怖がらせちまうかもって昨日説明し
    ただろ?」

あっくんファミリー 「ツクヅクソノトオリ」
          「アックンヤサシイ!」 
          「マジデソンケーシチャウワ」
          「コノコガレイノモトカノカ」
ワイ・・・ワイ・・・ガヤ・・・ガヤ

ユリ「嘘・・・私、あっくんには一人で来て欲しいって
  確かに・・・」
あっくん「いやー、俺やっぱり一人で遠出すんの
    寂しいわ!仲間呼んじゃったよ。」
        

77: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)21:30:12 ID:Rlw
ユリ「そんな・・・」ブルッ・・・
ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・

あっくん「さて、と。俺の仲間が揃ったところで
    そろそろ話すか。

    ユリ!お前が俺のことを嫌いなのは分かっ
    た。でも俺はまだユリのことを諦められな
    い。
    どうだ?暫く俺らと一緒に生活して
    みないか?きっと楽しいぜ。」
ユリ「~~~~~~!!!!」ブンブンブンブン
あっくん「別にさ。すぐに俺のことを好きになる
    必要なんてない。
    焦らなくとも、お互いの仲を深める時間
    なんてこれからたっぷりあるんだ!
    お前には俺のことをゆっくり理解していっ
    て貰えさえすればそれでいい・・・。」
ユリ「嫌っ、絶対に嫌っ!!私は今の生活が大切
  で・・・!」ブルブル
あっくん「つれないこというなって。コイツらだっ
    て案外皆優しい奴なんだぜ?」
ユリ「嫌あっ近づいてこないでっあっあっ」
あっくん「しょうがないなあユリは。おいお前ら、
    入り口前に停めてあるワゴンにこいつ
    詰め込め。
    少し手荒く扱うけどごめんな?」
ユリ「嫌ああああああああああっ」ポロポロ






おっ 待てい!!!!

79: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)22:21:06 ID:Rlw
ユリ「!!!!!!」バッ!
あっくん「・・・・・・」

Mur「全く、話には聞いていたが・・・・・・
  成る程、大した外道だゾ。雁首揃えて一人の
  女の子を虐めるなんて、お前ら恥ずかしくな
  いのかよ。」
ユリ「m、murさん!!!!」サササッ
Kmr 「君があっくんですか。思っていたより
   ガタイがいいですね。」
遠野「・・・若さだけが取り柄の役者が、いつまでも
  舞台に立っていられると思わないで下さいね。」
あっくん側近「なんだてめぇらはァ!!!!」
あっくん側近2「無関係な奴がしゃしゃり出てくん
       じゃねーぞコラァ!」
ファミリー 「ザケンジャネェーゾ!」 「ファミリーナメンナ!!」
      「ナニミテンダコラァ!!」 「ウメンゾオラァ!」
      ザワザワザワザワ
あっくん「・・・・・・」スッ
あっくん勢力「・・・・・・!」シン・・・

野獣「・・・・・・」スッ・・・・

80: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)22:39:05 ID:Rlw
ユリ「店長・・・」
野獣「いや、良かった。やはりこうなったか。」
あっくん「・・・・・・クックックックッ」
野獣「・・・何だ?」
あっくん「ハハ・・・おいユリ。約束破ってんのは
    お互い様じゃねーか。
    何が二人きりで話したいだよ。笑わせんな
    。」
野獣「俺達が勝手にこの子についてきただけだ。
  お前が約束を守るような人間だとは到底思えな
  かったからな。」
Mur 「バイト君は本当にサシでお前と話をしたいと
  言っていたんだゾ。そうさせなかったのはこの
  この身を案じてのことゾ。」
あっくん「フフフッ・・・そりゃどうも。」
ユリ「あっくん・・・」

81: ■忍法帖【Lv=3,ぶとうか,JJj】 2018/05/08(火)23:06:15 ID:Rlw
あっくん「で?これからおっさんたちはどうしたい
    の?悪いけど俺は今日どうしてもユリを
    手に入れたいんだよね。どうする、交渉
    でもする?」
野獣「交渉なんて必要ない。お前が二度とこの子に
  近づかないと固く誓うまで、俺等は思うがま
  まに拳を振るう。
  手下も全員使っていい。喧嘩は好きだろ?」
あっくん「・・・別に良いけどぉ?おっさん達はそれ
    でいいの?4人のくたびれた中年だけで
    この面子に敵うと思ってるの?」
野獣「"おっさん"じゃねぇ。永遠の24才だ。」
あっくん「・・・!・・・クックックックッ」




あっくん「外に出て闘ろうぜ。店長。」

第七幕 完
第八幕へ続く 

82: 名無しさん@おーぷん 2018/05/08(火)23:13:33 ID:xfF
あっくんどんなやつで想像したらええんか全く分からん

引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1525643708/